花粉症で病院に行ったときに処方される薬には、主にステロイド剤と抗ヒスタミン剤の二つがあります。
前者は点鼻薬、後者は飲み薬の形で処方されることが多いです。
なお花粉症治療薬で市販されている薬には、血管収縮薬というものもありますが、これは一時しのぎのための薬なので、病院で処方されることはほとんどありません。

 まずステロイド剤ですが、これは人間の身体に元々存在する糖質コルチコイドというホルモンと、似たような働きをする物質が配合された薬です。
この薬の働きは炎症を抑えることで、花粉症治療薬に限らず、リューマチや自己免疫性疾患などのより重い病気の治療にもよく使われます。
非常に強力な治療効果を持ちますが、同時に副作用も強いという欠点があります。
ホルモンと同様の作用をする薬なので、長期間連用すると、副腎の萎縮や骨密度の低下、筋肉量の減少などが起きる場合があるのです。
ただし、これは飲み薬(花粉症治療薬として処方されることはあるが、よほど重症でないと処方されない)を、長期間服用した場合の話です。
点鼻薬を花粉症シーズンだけ使用するなら、ほとんど心配はいりません。

 次に抗ヒスタミン剤ですが、これは体内でヒスタミンという物質の働きを抑える薬です。
ヒスタミンはアレルギー反応を含む体内の様々な反応の伝達物質として働いているので、この物質の働きを抑えてやれば、アレルギー反応が出にくくなるのです。
抗ヒスタミン剤はステロイド剤に比べて全身に与えるダメージが少ないので、飲み薬として処方されることが多くなっています。
なお旧世代の抗ヒスタミン剤は飲むと眠くなることが多かったのですが、これはヒスタミンが脳内の神経伝達物質としても機能しているためです。
現在病院で処方される新世代の薬は、作用がより選択的になっているので、眠気を催すことは少なくなっています。
抗ヒスタミン剤には市販薬もありますが、市販されているのは旧世代の薬で、眠気が起きやすくなっています。
特に車の運転などをする人は、病院で処方してもらったほうがいいでしょう。

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